火災保険はなぜ必要?

こんにちは。平野です。5月ももう少しで終わりですね。

今回は、保険屋さんらしいお話しをさせて頂こうと思います。

皆様、火災保険がなぜ必要なのかご存知ですか?

大きく分けて3つのリスクに備えるために火災保険は必要だと言えます。

まず、1つ目のリスク。「自分の家が出火元で火災を起こしたケース」

この場合に想定される最も恐ろしいリスクは、自分や大切な家族の命が失われてしまうことですが、建物や家財の損害による経済的ダメージも大きいものです。建物の再建、燃えてしまった家財の再調達だけでなく、燃え残った建物の解体や片付け、再建中の仮住まいの家賃などにもお金が必要になってきます。

次に、2つ目のリスク。「周りの火災に巻き込まれたケース」

火災のリスクは、”自分が火事を起こさなければ安心”というわけではありません。いくらご自身が気をつけていても、近隣のもらい火事が起こりうるのです。「え?もらい火事の場合は相手から損害賠償があるから大丈夫なんじゃないの?」と思いますか?いいえ、そうではないのです。

日本には「失火責任法」という法律があります。この法律では、他人の家の火事が燃え移ったことで自身の建物や家財に損害が生じても、その相手に故意や重大な過失がなければ賠償責任を求めることはできないことになっています。

また、火災そのものの被害だけではなく、近隣の消火活動によって重大な損害を被る場合もあります。例えば、狭い路地に面した住宅などでは、消火活動のために近隣の延焼家屋が取り壊され、消防の拠点とされることがあります。あるいは消火活動の放水により、近隣住宅に深刻な水濡れ被害が生じるケースもあります。

 

最後、3つ目のリスク。「自然災害で被災したケース」

近年、水害や地震などの自然災害がたびたび発生しています。自然災害で住宅等に損害を受けても、それらに対する国や自治体の支援は限定的です。多数の条件を満たし、様々な支援を受けても支援金は最大で300万円程度にしかなりません。しかし、住宅全壊など甚大な被害を被った後も住む場所は必要ですし、残った住宅ローンの返済は続いていきます。こういったリスクに備えるため、火災保険、地震保険による充分な補償が必要となってくるのです。

 

これらのような様々なリスクに備えるため、火災保険の加入が重要であると言えるのです。

また、何年も前に加入している火災保険は、保険金が一時金しか出ないものや、〇万円以上の損害のみ補償、など制約が付帯されている場合があります。ご加入している方も今一度、加入内容を確認していただくと良いかもしれません。

 

では、この辺で。今週も良い1週間になりますように。