熱中症講座2

こんにちは!丸菱の平野です。

 

本日も前回に引き続き、熱中症講座をお届けします。

本日のテーマは”熱中症が疑われた時の応急処置”についてです。

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もともとの体調不良で頭痛や倦怠感がある方ですと、熱中症の初期症状(めまいやふらつきなど)に気づかないことがあります。また、熱によって意識が朦朧として、自分の状況を判断できないまま意識を失ってしまうこともあります。

熱中症を発症してしまった場合は、適切な応急処置を行い、必要であれば医療機関の受診をおすすめします。

ただし、「本人の意識がはっきりしていない」「自分で水分や塩分(ナトリウム)が摂取できない」「水分補給など何らかの対処をしても症状がよくならない」といった症状がある場合は、応急処置を行いつつ、すぐに医療機関へ連れて行ってください。

 

では、応急処置の流れをご説明します。

1.症状の確認

熱中症を疑う症状がある方の意識があるかどうか確認します。

※意識がない、意識がはっきりしていない場合はこの時点で救急要請をします。

 

2.涼しい場所へ移動

可能な限り、クーラーの効いている室内などの涼しい場所へ移動させます。(近くにそういった場所がなければ、風通しの良い日陰へ移動させましょう。)

寝かせる場合は、足を少し高くして寝かせましょう。

 

3.水分と電解質の補給

次に水分と電解質の補給を行います。意識がはっきりしている場合は、電解質を適量含んだスポーツドリンクや経口補水液を自分で飲ませます。

※意識がない、朦朧としている時は、気道に水分が流れ込む可能性があるので、無理に飲ませないでください。

 

4.身体を冷却する

衣類を脱がし、きついベルトやネクタイ、下着をゆるめて身体から熱を放散させます。

露出した皮膚に冷水をかけ、うちわや扇風機などで扇ぐことで身体を冷やします。

氷のうなどがあれば、それを首付け根左右と脇の下、大腿(足)の付け根の全面に当てて太い血管を冷やします。

 

 

5.安静にして十分に休息をとり、回復したら帰宅する

※症状が回復しない場合は医療機関を受診しましょう。

 

 

あくまで応急処置ですので、改善しない場合は必ず医療機関に受診してください。

周りの方で熱中症の疑いがある場合はこのような応急処置を行いましょう。

 

次回は”熱中症が起こりやすい時期と場所・熱中症に特に注意したい人”をご紹介します。

 

では、皆様よい週末をお過ごしください。