熱中症講座3
こんにちは!丸菱の平野です。
本日は、”熱中症が起こりやすい時期と場所・熱中症に特に注意したい人”について学んでいきましょう。
まず、”熱中症が起こりやすい時期と場所”についてお話しします。
熱中症が起こりやすいのは、太陽が照りつける暑い日だけではありません。次のような日には熱中症に注意しましょう。
1.真夏の気温が高いとき
7月~8月の日中、最高気温が30度を超えるような日に熱中症の患者数が増加します。また、熱帯夜(最低気温が25度以上の暑い夜)が続くと、夜間も体温が高く維持されてしまうため、熱中症が起こりやすくなっています。
2.梅雨の晴れ間や、梅雨明けの急に熱くなったとき
この時期にも熱中症は多くみられます。この時期はまだ暑さに身体が慣れていないため、体温調節がうまくできないためといわれています。しかし、暑い日が続くことで次第に身体が暑さに慣れてきて熱中症になる人も減っていきます。
3.こんな日・こんな場所には注意!!
気温が高い日、暑くなってきたばかりのとき、湿度が高い日、風が弱い日、日差しが強い日、熱帯夜の翌日、照り返しが強い場所(コンクリート地帯は注意)、熱いものがそばにある場所、急に熱くなった日 など
次に”熱中症に特に注意したい人”を紹介します。
1.乳幼児
乳児や幼児は大人より新陳代謝が活発で体温が高いのが特徴です。しかし、大人と比べて、汗腺の発達が未熟なため、うまく体温調節をすることはできません。炎天下の車内など、体温よりも周囲の温度が高くなるような場所では、短時間で体温が上昇し、生命の危機に陥ることもあります。
また、ベビーカーは地面に近いため通常の気温よりも+3~5度気温が高くなっています。ベビーカーに乗せて外出するときには注意して様子を見るようにしましょう。
2.高齢者
高齢になると脂肪がつきやすくなる分、身体の中の水分の割合が少なくなります。そのため、同じ環境にいても高齢者のほうが熱中症になりやすくなっています。また、高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくく、水分の摂取量が低くなりがちです。そして、心機能や腎機能が低下しがちなため、熱中症になった時の症状がより重篤になりやすい傾向があります。
高齢の方は、のどが渇いてなくても時間を決めて水分補給を行ったり、部屋の温度をこまめに調節したり、1日に1回は汗をかく程度の運動を行ったりすることで熱中症予防に努めてください。
3.こんな人も注意が必要
肥満傾向の人、体力のない人、持久力のない人、暑さになれていない人、運動部の一年生、体調の悪い人、持病のある人、熱中症になったことがある人
上記に挙げた方は、乳幼児・高齢者と同様に熱中症に注意が必要です。
しっかり水分・電解質の補給を行い、予防を行いましょう。
暑さ本番が近くなってきました。皆様、熱中症にはくれぐれも注意してください。
熱中症講座はこれにて終了です。全3回、お付き合いいただきありがとうございました。
熱中症に気を付けて、楽しい夏を過ごしましょう!
今週も素敵な一週間を!